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Windows11のDNS設定を徹底解説!おすすめサーバーと高速化設定も!

Windows11のDNS設定を徹底解説!おすすめサーバーと高速化設定も!

こんにちは。テクノデサクットです。

  • Windows11でDNS設定を変更したいけど方法がわからない。
  • インターネットが遅いのでDNSサーバーを変更して高速化したい。
  • おすすめのDNSサーバーとその特徴を知りたい。
  • DNS over HTTPSやセキュアDNSの設定方法を詳しく知りたい。

こんな質問にお答えします。

DNS(Domain Name System)は、インターネット閲覧時にドメイン名をIPアドレスに変換する重要な役割を担っています。

適切なDNSサーバーを選択することで、インターネットの応答速度向上、セキュリティ強化、プライバシー保護を実現できます。

そこで当記事では、Windows11でのDNS設定を徹底解説し、おすすめサーバーと高速化設定まで詳しくお伝えします。

実際に様々なDNSサーバーを比較検証している筆者が、初心者から上級者まで役立つ設定方法を解説するので、ぜひご一読ください。

目次

DNSとは?Windows11における重要性

DNS(Domain Name System)は、人間が覚えやすいドメイン名(例:google.com)を、コンピューターが理解できるIPアドレス(例:142.250.196.78)に変換するシステムです。

DNSの動作プロセスと影響を以下に示します。

段階処理内容影響要素
1. 問い合わせドメイン名の解決要求DNSサーバーの応答速度
2. キャッシュ確認ローカル・プロバイダキャッシュTTL設定・キャッシュ効率
3. 再帰問い合わせ権威サーバーへの問い合わせサーバー間の通信速度
4. 結果返却IPアドレスの返却レスポンスタイム

DNS設定が影響する範囲

影響範囲具体的な効果体感差
ページ読み込み速度初回アクセス時の応答時間0.1-2秒短縮
セキュリティ悪意あるサイトのブロックマルウェア感染リスク減
プライバシー閲覧履歴の記録・追跡個人情報保護強化
フィルタリング不適切コンテンツのブロック家庭・企業での利用制限

Windows11でDNS設定を変更する方法

Windows11でDNSサーバーを変更する複数の方法を詳しく解説します。

方法1: Windows設定アプリから変更

STEP
ネットワーク設定を開く

設定 → ネットワークとインターネットの順に移動します。

STEP
接続方式を選択

「Wi-Fi」または「イーサネット」をクリックして、使用している接続を選択します。

STEP
DNS設定を編集

接続名の横にある「編集」ボタンをクリックし、「DNS サーバーの割り当て」「手動」に変更します。

STEP
DNSアドレスを入力

優先DNSと代替DNSのアドレスを入力し、「保存」をクリックします。

方法2: コントロールパネルから変更

STEP
ネットワーク接続を開く

コントロールパネル → ネットワークとインターネット → ネットワーク接続を開きます。

STEP
接続を右クリック

使用中の接続を右クリックして「プロパティ」を選択します。

STEP
IPv4設定を変更

「インターネット プロトコル バージョン 4 (TCP/IPv4)」を選択して「プロパティ」をクリックします。

STEP
DNSアドレスを設定

「次のDNSサーバーのアドレスを使う」を選択し、優先・代替DNSアドレスを入力します。

方法3: コマンドプロンプトから変更

上級者向けのコマンドライン操作での設定方法です。

STEP
管理者権限でコマンドプロンプトを開く

Windowsキー + X から「Windows ターミナル (管理者)」を選択します。

STEP
インターフェース名を確認

netsh interface show interface でネットワークインターフェース名を確認します。

STEP
DNSサーバーを設定

netsh interface ip set dns "Wi-Fi" static 8.8.8.8 のようにコマンドを実行します。

おすすめDNSサーバー比較と選び方

目的別に最適なDNSサーバーを詳しく比較・解説します。

高速・パフォーマンス重視のDNSサーバー

サービス名優先DNS代替DNS特徴応答速度
Cloudflare1.1.1.11.0.0.1世界最高速、プライバシー重視★★★★★
Google DNS8.8.8.88.8.4.4安定性高、広域ネットワーク★★★★☆
Quad99.9.9.9149.112.112.112セキュリティ機能内蔵★★★☆☆
OpenDNS208.67.222.222208.67.220.220フィルタリング機能豊富★★★☆☆

セキュリティ重視のDNSサーバー

サービス名セキュリティ機能フィルタリングログ保持
Quad9 Securedマルウェア・フィッシングブロック自動なし
CleanBrowsing成人向けコンテンツブロック段階的設定最小限
Norton ConnectSafe総合セキュリティカテゴリ別あり
Comodo Secure DNSリアルタイム脅威検知動的あり

プライバシー重視のDNSサーバー

サービス名ログポリシー暗号化対応所在地
Cloudflare (1.1.1.1)24時間で削除DoH, DoT米国
NextDNS選択可能DoH, DoT米国
AdGuard DNSなしDoH, DoTキプロス
Unbound (Self-hosted)完全制御DoT対応自環境

DNS over HTTPS (DoH) の設定

Windows11でサポートされたDNS over HTTPSによる暗号化DNS通信の設定方法を解説します。

DoHの有効化手順

STEP
DNS設定画面を開く

DNS設定画面で「DNS over HTTPS」のドロップダウンを確認します。

STEP
DoH対応DNSを選択

「オン(手動テンプレート)」を選択し、対応するテンプレートURLを入力します。

主要DNSサービスのDoHテンプレート

サービスDoHテンプレートURL
Cloudflarehttps://cloudflare-dns.com/dns-query
Google DNShttps://dns.google/dns-query
Quad9https://dns.quad9.net/dns-query
AdGuard DNShttps://dns.adguard.com/dns-query

DNS高速化とパフォーマンス最適化

DNS設定による通信速度向上のための詳細な最適化手法を解説します。

DNSキャッシュの最適化

STEP
DNSキャッシュをクリア

コマンドプロンプトでipconfig /flushdnsを実行してキャッシュをクリアします。

STEP
DNSクライアントサービスを再起動

net stop dnscachenet start dnscache でサービスを再起動します。

地域別最適DNSサーバーの選択

地域推奨DNS理由
東京1.1.1.1, 8.8.8.8国内CDNノード豊富
大阪1.1.1.1, 9.9.9.9西日本向け最適化
札幌8.8.8.8, 1.0.0.1北海道ルート考慮
沖縄1.1.1.1, 208.67.222.222アジア太平洋ルート

DNS応答速度測定ツール

ツール名タイプ特徴価格
DNS BenchmarkWindows アプリ詳細な統計情報無料
NamebenchコマンドラインGoogle製、高精度無料
DNS JumperWindows アプリ簡単操作、一括変更無料
GRC DNS BenchmarkWindows アプリ信頼性テスト含む無料

企業・家庭環境別DNS設定戦略

使用環境に応じた最適なDNS設定戦略を詳しく解説します。

家庭環境でのDNS設定

用途推奨設定メリット
一般的な利用Cloudflare (1.1.1.1)高速・プライバシー保護
子供の安全確保CleanBrowsing Family有害サイトブロック
ゲーミングGoogle DNS (8.8.8.8)低遅延・高安定性
セキュリティ重視Quad9 (9.9.9.9)マルウェア保護

企業環境でのDNS設定

企業規模推奨構成特徴
小規模事業所OpenDNS BusinessWebフィルタリング・レポート
中規模企業内部DNS + ForwarderActive Directory統合
大企業冗長DNS構成高可用性・負荷分散
クラウド環境Azure DNS / Route 53クラウドサービス統合

ルーター設定でのDNS一括管理

STEP
ルーター管理画面にアクセス

ブラウザでルーターのIPアドレス(通常192.168.1.1または192.168.0.1)にアクセスします。

STEP
DNS設定を変更

「インターネット設定」または「WAN設定」でDNSサーバーアドレスを変更します。

DNS設定のトラブルシューティング

DNS設定変更後によく発生する問題とその解決方法を詳しく解説します。

よくある問題と対処法

症状原因対処法
サイトにアクセスできないDNS設定エラー設定確認・デフォルトに戻す
インターネットが遅くなった不適切なDNSサーバー選択応答速度測定・最適サーバーに変更
特定サイトが開かないDNSフィルタリングフィルタリングなしDNSに変更
社内システムにアクセス不可内部DNS設定消失プライマリ・セカンダリDNS適切設定

DNS診断コマンド集

コマンド用途実行例
nslookupDNS問い合わせテストnslookup google.com
ipconfig /all現在のDNS設定確認ipconfig /all
ping接続確認ping 8.8.8.8
dig詳細DNS情報dig @1.1.1.1 example.com

詳細な診断手順

STEP
基本接続を確認

ping 8.8.8.8でインターネット接続の基本確認を行います。

STEP
DNS解決を確認

nslookup www.google.comでDNS名前解決が正常に動作するか確認します。

STEP
応答時間を測定

複数のDNSサーバーで応答時間を比較し、最適なサーバーを特定します。

Windows11 DNS設定に関するよくある質問

Q1: DNSを変更するとインターネット料金に影響しますか?

A: いいえ、DNS設定の変更がインターネット料金に影響することはありません:

  • 通信量:DNS問い合わせは極小のデータ量
  • 接続方式:既存のインターネット接続を利用
  • 追加費用:ほとんどのパブリックDNSは無料
  • プロバイダー:契約変更の必要なし

Q2: 複数のDNSサーバーを設定する理由は?

A: 冗長性と可用性の向上が主な目的です:

DNS設定動作メリット
優先DNS通常時に使用高速応答
代替DNS優先DNSが応答しない時に使用サービス継続
複数設定自動フェイルオーバー高い可用性

Q3: IPv6環境ではどうDNSを設定すべきですか?

A: IPv6対応DNSサーバーを併用することを推奨します:

サービスIPv4IPv6
Cloudflare1.1.1.12606:4700:4700::1111
Google DNS8.8.8.82001:4860:4860::8888
Quad99.9.9.92620:fe::fe

Q4: DNS設定はセキュリティに影響しますか?

A: はい、DNS設定は重要なセキュリティ要素です:

  • フィッシング対策:悪意あるサイトのブロック
  • マルウェア防御:感染サイトへのアクセス阻止
  • プライバシー保護:閲覧履歴の記録・追跡防止
  • DNS over HTTPS:通信内容の暗号化

Q5: 会社のPCでDNSを変更しても大丈夫ですか?

A: 企業環境では慎重な検討が必要です:

  • IT部門に確認:セキュリティポリシーの確認
  • 社内システム:内部DNS依存のシステム影響
  • フィルタリング:企業フィルタリング迂回の問題
  • ログ・監査:アクセスログ記録への影響

まとめ:Windows11で最適なDNS設定を実現してインターネット環境を向上させよう

以上、Windows11でのDNS設定について詳しく解説しました。

適切なDNS設定により、インターネットの高速化とセキュリティ強化を同時に実現できます。

本記事で解説した内容をまとめると:

  • 用途に応じたDNSサーバー選択が重要
  • DNS over HTTPSでプライバシーとセキュリティを強化
  • 地域と環境に最適化されたサーバー選択で速度向上
  • 定期的な測定と見直しで最適な設定を維持
  • トラブルシューティング知識で問題を迅速解決

DNS設定は一度適切に行えば長期間効果を発揮する重要な最適化です。本記事の設定方法を参考に、あなたの使用環境に最適なDNS構成を実現してください。

また、定期的にDNSサーバーの応答速度を測定し、より良いサービスが登場した際は設定を見直すことで、常に最適なインターネット環境を維持できます。

最適化されたDNS設定で、Windows11での快適で安全なインターネット体験を実現しましょう。

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